NHKスペシャル エベレスト~世界最高峰

神戸新長田の鉄人28号、東京のガンダムに続き、ついに富士急ハイランドに実物大エヴァンゲリオン初号機が建設されるだと!? 今日のネットニュースにこんな記事があったのでつい興奮してしまったのですが、よくよく記事を読んでみると実物大立体胸像だそうです. あぁ~、どうせならこの実物大ブームに乗って全身像でお願いしたかったのですが、予算の関係か建築物の高さ制限の関係か、非常に残念です. ちなみに立体胸像といっても、碇シンジが初めて初号機と出会った第7ゲージに収納されている状態を再現するそうですが、多分その第7ゲージも一部しか再現されないんでしょうね. 個人的には碇ゲンドウが見下ろしてくるあの執務室のガラス壁みたいなものとか、傷付いた綾波レイが運ばれてくる際の通路とかもちゃんと再現してほしいんですよね. まぁここらへんは「新世紀エヴァンゲリオン」やら『ヱヴァンゲリヲン新劇場版: 序』を見ていない方には何のことやらでしょうけど、ファンとしてはせめてそういう細かいところまで! と願ってしまうものなんです. あとその記事を読んでいると、実物大コクピットも再現されるそうですが、そのコクピットにお客が実際に座ったりということはさせてもらえるんでしょうか? まぁ贅沢を言えばそこに座って、コクピット内を水で満たしていただきたいんですけど・・・. でも本当にそれをやっちゃ溺死事故とか起こりそうですわな. またこのコクピット以外に渚カヲルの実物大立像も再現されるそうなんですが、でもなぜに綾波レイでも惣流・アスカ・ラングレーでも碇シンジでも鈴原トウジでもなく、フィフスチルドレンの渚カヲルなんでしょうね? 女性客目当てなのかとも考えたのですが、エヴァファンの大半は男性が占めていることを考えればそれもどこか納得いかずで、もしかしてこれは誰かの個人的趣味なのか? とも思えてくるんですよね. でもそれなら、個人的趣味でどうせ作るなら、あえて伊吹マヤでもいいじゃないですか! いや~別に冬月コウゾウ副司令官でも日向マコトでも青葉シゲルでもいいんですよ. でも客層を考えれば、葛城ミサト赤木リツコ真希波・マリ・イラストリアスといきたいところをあえてツウ好みにするのもいいじゃないですか. ただ男女関係なくを考えればペンペンにしておくのが一番無難なんですけどね. もちろんペンペン専用のあの部屋も再現してですが. 深夜らじお@の映画館 は何なら惣流・キョウコ・ツェッペリンでもいいです. おれは、それが一番美しく見える場所を、知っているから. 」 「おい、ガイドが必要ないか. 」 カトマンドゥは タメル地区 . 体臭と喧噪、わずかに漂う山の匂い. 街を歩いているときに、自分を観光客と見定め、売り込みに近づいて来た男がいた. 彼の売り文句が冒頭の言葉である. 「そうか、お前はエベレストを見ることが人生の夢の一つだったのか. よし、わかった. 俺を連れて行け. なぜなら、俺はそれが一番美しく見える場所を、知っているからだ. 」 交渉成立. 1日に10ドル. 客の荷物は持たない(ポーターではなくガイドであるよという彼の尊厳). 宿代、飯代、彼の分は当方持ち(現地人間は旅行者と違う料金設定がある~もちろん、食事や宿泊施設の内容が客と同じことはまれであるが~). あとは、エベレスト街道玄関口、ルクラまでの往復チケット2名分を当方が持つ. 彼は、このガイドで100ドルをママに渡せると気合を入れていた. ※ ルクラ(2800メートルぐらい)空港 は空母みたいで激ヤバ. 滑走路は400メートル程度. 風や霧もすごい. 「 世界で最も危険な空港のひとつ 」としても有名. エベレスト街道はルクラから始まる. 既に空気は山のものになった. 心地いいぴりっとした硬さが、空気の中にある. その日はルクラ泊. 翌日から街道を歩きだす. そして歩きだすとすぐに、始まってしまうのですヒマラヤの風景が. 見えてくる見えてくる. 神々の山嶺 (いただき)たちが. サガルマータ国立公園を入ると、もはや「ヒマラヤのふところに飛び込んだ」感がありました. これが世界のジャイアンツたちか. 長野育ちですから、「3000メートルの2倍とか3倍ぐらいかな」という大方の予想はしていたものの、いや、とにかく未経験なデカさなわけです. 写真では伝わらないなあ. 本当はもっと大きかったんだけどなあ. そして、ガイドの彼は3日目、約束通り連れて行ってくれたのでありました. ホテル・エベレスト・ビュー から望むエベレストがこれだ. 息をのむような、と、よく形容されるが. 息ができなくなる、圧倒的な質量をともなった、美しさであった. 胸が苦しい、そんな風景だった. アシックス バッシュ 標高8848メートル. この地上で唯一無二の場所. トップ・オブ・ザ・ワールド. そんな山嶺に、われらがNHK先生が、ついにハイビジョンカメラを持ち込み、撮影に成功いたしました. 「 NHKスペシャル エベレスト~世界最高峰を撮る 」 正月の番組だったっぽいけど、これはすごいわ. 逆にこんなに簡単に見せてもらっちゃっていいのかなという感じ. 小生の後輩も世界100か国以上を回ったハードコアバックパッカーだったが、チベットヒマラヤの国境越えを境に、真面目に就職してしまった. 曰く 「地球上にこんなにも美しい景色があることが分かったので、もう旅はいいかなと思った. 」 さて. 冒頭に話を戻しますが、ネパールの最大の収入源は観光です. この国は貧しい. 1988年の水害では、国土の60%以上が水没. 1億人の国民のうち、3000万人が家を捨てたといわれる. また、昨今はブータンとの民族問題もある. 洪水、貧困からの民主化運動の成功. 一時的とは言え、共和制がしかれた. ネパールと同じく王政をしいていた隣国ブータンは革命の飛び火に恐れをなして、ネパール系住民の国外退去を命じた. ただでさえ苦しい情勢に、難民の受け入れ. 90年代初頭から、この国のリアルな環境問題と経済危機はすでに始まっていた. 増える人口、切り倒される木々、温暖化、発生する洪水、観光客数の減少. ------------------------------ 我々には今日も明日もやることがある. 毎日仕事をしなければならない. その「仕事」が、地球の生命を縮めている可能性だってある. もちろん、旅行やレジャーだって、同罪ではある. ただ、そうしたカルマにまみれた我々の人生に、一瞬の考える暇(いとま)を、ヒマラヤは与えてくれた. そこには強く美しい、神々がいた. 飛行機代分、その後の人生で地球に貢献できることが約束できそうなら、 ぜひ一度、体感してもらいたい、地球の屋根たちです. NHKスペシャル エベレスト~世界最高峰を撮る おすすめでございます.