鉄道甲子園」で車掌気分を GWに関西6社

関西の大手鉄道会社6社が協力し、運転士の教育に使う運転シミュレーターなど実物の関連機器を集めたイベント「鉄道甲子園2012」が今春の黄金週間に、大阪・梅田で開かれる. 複数の鉄道会社が実際に使用した機器が一堂に会する催しは関西初という. ビルボードライブなどを運営する阪神電気鉄道の子会社、阪神コンテンツリンクの主催. 関西では「鉄道の日」の10月14日、各社ごとに自社の車庫などをファンらに公開. 全国的にも、業界団体などがグッズの販売会や模型展示会を開催しているが、今回は近畿日本鉄道阪急電鉄など関西の大手私鉄5社とJR西日本が協力. 「複数の鉄道会社の実物の機器を1カ所で見たり、触れたりできる場はない. 鉄道のグループ会社ならではの催し」(担当者)という. 今後は全国に展開し、関西発の鉄道イベントに育てたい考え. 会場では、初代新幹線の実物の運転台や、阪神電鉄の教育用運転シミュレーター、精巧な鉄道模型なども展示. 運転台や車掌マイクの操作を体験できるほか、乗務員のミニチュア版の制服で記念撮影できるコーナーも設ける予定. 東日本と西日本の間でやり取りできる電気の量を増やすため、経済産業省は、東西で違う電気の周波数を変換する設備の建設を支援する方向で検討に入った. これまで設備の建設は電力会社任せだったが、建設費を国が補助するといった支援策を考え、増設を促す. ダウン 日本では、周波数が東日本で50ヘルツ、西日本で60ヘルツと違うため、周波数を変換しないと東西での電気のやり取りができない. 周波数を変える設備の「変換所」は現在、東西の境にある東京電力中部電力の2社の管内に計3カ所ある. だが、変換できるのは計100万キロワットで、全国の発電能力の1%に満たない. 昨夏は三つの変換所をフル稼働させて西日本から東日本へ電気を送り込んだが、東日本の電力不足を解消するには力不足だった. このため、経産省は16日に大学教授ら専門家による研究会を新設し、変換所の増設や設備の増強を促す方策を話し合う. 設備の建設費を国が補助したり、政府系金融機関を通して融資したりすることを検討する方針だ. 具体策を5月ごろまでに基本計画としてまとめる.