光より速いニュートリノ」実験、間違いの可

欧州合同原子核研究機関(CERN)は23日、昨年9月に国際研究グループOPERAが「光より速いニュートリノを観測した」と発表した実験結果について、結果の信頼性を疑わせる二つの問題を確認したと、発表した. 実験では、スイスのジュネーブ近郊のCERN加速器から打ち出された素粒子の一つ、ニュートリノが約730キロ離れたイタリアの研究所の検出器に達するまでの時間を全地球測位システム(GPS)などを使って測定し、ニュートリノが光速より速いという結果を得た. 結果が正しければ「光速より速いものはない」とするアインシュタイン特殊相対性理論など、現代物理学の枠組みは揺らぐことになり、世界中のメディアが大きく報じた. 21日の東京外国為替市場では、円安ユーロ高が進み、一時、約4カ月半ぶりとなる1ユーロ=111円14銭をつけた. 豪英系の資源大手幹部が中国経済の成長が鈍くなるとの見方を示したことを受け、金利の高い新興国や資源国の通貨を売ってユーロが買われた. その流れにつられ、円が安くなった. 午後1時現在は、前営業日の19日午後5時時点より1円62銭円安ユーロ高の1ユーロ=111円02~06銭. 対ドルは、同55銭円安ドル高の1ドル=83円68~70銭. ニューヨーク市場の前日終値に近い水準で取引されている.