原子力規制委員長に田中俊一氏 行政の縦割

野田内閣は20日原発の安全規制を新たに担う原子力規制委員会の初代委員長に、前内閣府原子力委員長代理の田中俊一・高度情報科学技術研究機構顧問(67)を起用する人事案を固めた. 国会に提示して同意が得られれば、規制委は9月初めにも発足する. ただ、事前に人事案が報道されたため自民党などが反発し、予定していた20日中の提示は見送られた. 田中氏は放射線物理が専門で、日本原子力研究所(現・日本原子力研究開発機構)副理事長や日本原子力学会会長を歴任. 2007~09年に内閣府原子力委員長代理を務めた. 東京電力福島第一原発事故後は原子力行政の縦割り構造を批判し、福島の除染活動にも携わっている. 原子力規制委の委員長と委員4人は国会同意人事で、田中氏の任期は5年. 委員の人事案は、中村佳代子・日本アイソトープ協会主査▽日本原子力研究開発機構の更田(ふけた)豊志・原子力基礎工学研究部門副部門長▽福島第一原発事故の国会事故調査委員会委員を務めた大島賢三・元国連大使地震予知連絡会会長の島崎邦彦・東大名誉教授. 食品メーカーの「ヤマモリ」(三重県桑名市)は、カレー店「CoCo壱番屋」を展開する「壱番屋」(愛知県一宮市)と共同で開発したドライカレーの素(もと)を20日から全国で販売する. 「壱番屋」のカレールーを使用. ご飯と一緒に炒めるだけで、家庭でココイチの味が再現できる. 「マイルド」と「辛口」の2種類. 希望小売価格は170円(税別). 北朝鮮金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が最近、児童施設や動物園、遊園地などを現地指導した様子を国営メディアが伝えた. 以前は軍関係の視察が目立ったが、市民生活や娯楽にも気を配る姿を見せることで、民心を引きつける狙いがありそうだ. ラヂオプレス(RP)によると、朝鮮中央放送が5月31日、児童施設などへの視察の様子を伝えた. 子ども向け商品を扱う平壌の児童百貨店で正恩氏は「子どもたちのための総合玩具工場を建設する」と発言. 託児所では食堂の床を触り「子どもたちを暖かいオンドル(床暖房)部屋で食事させるようにすべきだ」と述べた. 同27日夜には朝鮮中央テレビが、正恩氏が中央動物園を現地指導する映像を約10分にわたり放映. 映像には肉声はなかったが、朝鮮中央通信によると、正恩氏は「世界的に珍しい動物をさらに入れるべきだ」などと指摘したという.