西野監督「奇跡と思ってない」 マイアミも

ロンドン五輪のサッカー男子で、日本がスペインを破ったことを受けて、16年前にブラジル相手に金星をあげた日本を率いたJ1神戸の西野朗監督(57)が、当時を振り返った. 1996年アトランタ五輪. 日本は1次リーグ初戦でブラジルを1―0で破り、「マイアミの奇跡」と言われた. 27日、神戸の練習場で西野監督は「やっている本人たちは『奇跡』だなんて思っていなかった. 今回だってそうでしょう」と話した. 当時も日本国内では大騒ぎだったが、その騒がしさからは蚊帳の外だったという. 「向こうにいると、(日本の)様子が分からないんだよね」. 日本に電話したときに騒ぎを知らされてもまったく実感がわかなかったという. 「だから選手たちに浮ついた雰囲気はなかったし、今度だってそれは同じでしょう. むしろモチベーションが高まっていると思う.

千石正一さん(せんごく・しょういち=爬虫〈はちゅう〉両生類学者)が7日死去、62歳. 通夜は11日午後6時、葬儀は12日午前9時30分から千葉県松戸市北松戸1の9の3のライフケアメモリイプレイス松戸で. 喪主は妻るみ子さん. 動物の生態を取り上げたテレビ番組「わくわく動物ランド」「どうぶつ奇想天外! 」(TBS系)に出演した. 「千石先生」の愛称で親しまれ、自然環境研究センター研究主幹などを務めた. ロンドン五輪のアーチェリー女子団体で、日本に同種目初の銅メダルをもたらした蟹江美貴(23)、早川漣(24)、川中香緒里(21)の3選手が3日、ロンドン市内で記者会見した. 「小中学生にもアーチェリーの普及を」と抱負を語った. 3位決定戦のロシア戦では、最後の1射で10点を出した早川選手. 「最後の人の役目は10点に入れて相手を待つこと. 準決勝の韓国戦でも調子が良くなかったので、『ここで挽回(ばんかい)しなければ』と大事に打ちました」と振り返った. 蟹江選手は「制した瞬間、『勝った? 』という気持ちで、のみ込めていなかった」. 試合では「笑って帰れるように」と、昨年の五輪最終予選のときに、蟹江選手の母親がつくったカエルのマスコットを3人とも身につけて臨んだ. その通りの結果に、蟹江選手は「ロンドンを楽しもうと思ってきて、それができたので本当によかった」とはにかんだ. 銅メダルが決まった直後、川中選手は会場に来ていた父親や恩師から「よかったね」「おめでとう」とねぎらいの言葉を受けた. 早川選手は北京五輪代表だった姉の浪さんから「最後の10点、カッコよかったよ」というメールが届いたという. 競技を終え、ロンドンでは建物や町並みを見て歩きたいという川中選手. 「五輪をめざして練習ばかりしてきた」という蟹江選手は好きなミュージカルに足を運びたいと話したが、「ロンドンで? 」と尋ねられると「英語が分からないので、日本に帰ってから」. 身長179センチの早川選手は「ロンドンのベッドは少し狭い」と苦笑い. 「早く自分のベッドで寝たい」と話した. アーチェリーでは初のメダルをもたらしたが、競技環境は厳しい. 早川選手は「川中さんはアーチェリーを始めてまだ6年. 優勝した韓国では15~16年はやっている選手が多い. そんな中でよく戦えた」と指摘. 「これからは小中学生も引っ張って、4年後、8年後には、今の子どもたちが五輪で活躍できるようにしたい」と話した. 3人は7月29日の団体戦でメダルを獲得した. 個人戦に出場した早川、蟹江両選手も2日で全競技を終えた. (永田工).